
美人局というのが何か、ご存知だろうか?
「つつもたせ」と読む。これがどういう意味かは知っている人のほうが多いと思うが、一応書いておく。
下品な話で申し訳ないが、男性のモノが「つつ(筒)」のような形をしているのがつつもたせの由来と言われる。(丁半博打から来ている説もあり)
つつを持たせたところで、「うちの女房(俺の彼女)に何してくれる!」とヤクザみたいなのが現れて金品を要求する手口を、美人局という。
「出会い」の場で常に怖がられる美人局だが、今日は「マッチングアプリに美人局はいるのか」をお送りしたい。
出会い系でも見かけない美人局
結論から言えば、現在、このような「美人局」という手口はあまり見かけない。
皆無とは言わないが、婚活前から出会い系サイトを度々使っていても、はっきり言って美人局の被害に遭ったことはない。
さらに言えば、マッチングアプリでは「既婚者」「17歳以下」は参加できないはずなので、つつもたせリスクはさらに減る。
(後述するが、つつもたせは既婚者であることも重要な要素なのだ。)
というわけで、一言で言うと「マッチングアプリで美人局に遭うのはすごいレアケース」となる。
しかしながら、出会いの場である以上、絶対にありえないことではない。
さらにいえば、出会い系を並行して使っている方もいるだろう。(かつての俺のように)
なので、美人局でよくあるケースを少しだけ解説し、対策を述べたい。
美人局でよくあるケース
まず、このあと説明する「2つのパターン」以外は、あなたと相手は自由恋愛なので、ヤクザに言いがかりをつけようがお金を払ってはいけない。
もしくは、暴力が振るわれそうなら払ってすぐに警察に駆け込もう。「強盗」にあたる可能性もあり、普通に凶悪犯罪として動いてくれる。
厄介なのは、「2つのパターン」だ。
一つは、相手が既婚女性だった場合。これを知っていて不貞行為に及び、「旦那のヤクザ」が来た場合には、慰謝料請求などが本当にありうる。
知らなかった場合は、実際に既婚者でも大丈夫なので安心しよう。(払う必要はない)
もう一つのパターンは、相手が17歳以下だった場合。これはたとえあなたが「相手は17歳以下」と知らなくても犯罪になることがある。
既婚者よりも相当厳しいので、注意が必要だ。いわゆる「オヤジ狩り」で、金品を要求されることがある。
美人局の対策は?
美人局の対策は、既婚者と17歳以下に手を出さないことだ。
これに尽きるといってもいい。
既婚者でなければ、法的な慰謝料請求は生じることがないので、相手の金品要求はただの脅迫だ。
無理やり金をとれば強盗だ。立派な「重大犯罪」にあたるので、警察も「騙されちゃいましたね」で済ますことはない。
17歳以下でも、知らなかったのであれば本来、犯罪にならない。
ラインやメールで、年齢確認しておくのが重要だ。タバコを吸っていたり、お酒を飲んでいる事実を残すのでもいい。(だから、20歳以上だと思った、と言える)
ただし、相手がヤクザの場合、上記の2パターン以外でも「脅し」によってお金をとろうとすることがあるかもしれない。
あなた自身にもぶっちゃけ何らかの形で非があるパターンもあるだろう。
そういう時のために、あなたのプライベートを明かさないようにしておくのが非常に重要だ。
これさえしておけば、当日を乗り切れば(逃げ切れば)なんとかなるからだ。
ヤクザというのは(多くの場合)ビジネスマンなので、本当に暴力をふるったりはしない。
もちろん、そうなりそうなら怪我をしたり死ぬよりはましなのでお金を払うべきだが、その場合は普通に強盗なのですぐに警察に駆け込もう。
まあただ、マッチングアプリを利用しているのであれば、「既婚者は登録できず、17歳以下は登録できないので【18歳以上の独身】だと思っていた」が通用する。
むしろこれが通用しなかったら、ペアーズやウィズ(株式会社エウレカやイグニス)を訴えることも可能だと思うので、法的には100%あなたが有利だ。マッチングアプリを利用しておけば美人局は99.9%ないといってもいいだろう。参考になれば。