
俺の婚活仲間というか、「婚活パーティー」「婚活イベント」で仲良くなった男性には、未だに連絡を取り合っており、婚活を続けている人もいる。
最近、そういう人から「ペアーズが出会いにくくなった」という声を聴く。俺が婚活をしていた数年前にはペアーズは最盛期だったが、ついに衰えを見せ始めたようだ。
今日は、マッチングアプリを含めたネット出会いの栄枯盛衰と、2018年ペアーズが出会いにくい理由を書いていきたいと思う。
「出会いやすい」ネット出会いの変遷。盛者必衰の理
「出会いやすい」ネット出会いというのは、時代とともに移り変わる。
2000年代初頭には、無料の出会い系や出会い掲示板が隆盛を極めた。例えば、スタービーチ(愛称スタビ)という無料出会い系は「伝説の出会い系」として今でも結構検索結果に引っかかってくる。
2000年代に入ってしばらく経つと、2000年~2002年に出来た「有料出会い系サイト」が勢力を拡大。これは具体名で言えば「イクヨクルヨ(現・イククル)」や「ワクワクメール」、「PCMAX」などだ。有料出会い系の勢いに押された無料出会い系は業者の巣窟となって衰退し、2018年の今でも無料出会い系の荒廃はとどまるところを知らない。
未だに有料出会い系は力を持っているが、2010年ごろから一つ変わったことがある。それがマッチングアプリの台頭だ。
2009年からサービスを開始したペアーズを中心に、「婚活アプリ」「恋活アプリ」「マッチングアプリ」と言われる月額定額制料金の出会いアプリが出てきて、「出会い系とは違う」というキャッチフレーズとともに、真面目な出会いを求める層に食い込んだ。
ペアーズは人を集めすぎた
ここで、本題に戻ろう。なぜ、ペアーズは2018年出会いにくくなっているのか?
それは、出会い系が勢いをなくした理由と全く同じだ。ペアーズは人を集めすぎてしまい、婚活をするような層を狩りつくしてしまったのだ。
ペアーズの登録者数は600万人を超えている。対して、日本の人口は1億2000万人程度。つまり、国民の20人に1人はペアーズに加入している。真剣に婚活をしている層は10代から80台くらいまでいる国民のうち、20代と30代の1/3くらい、そして40代と50代のごくごく一部だろう。
そう考えると、「20代」が1500万人(1億2000万人の1/8)いるとすると、20代と30代の婚活者は足して1500万人(500万+500万)、40代以上は適当に200万人くらいとしよう。かなり荒い計算だが、日本では合計で1200万人くらいが婚活していそうだ。
1200万人のうち600万人がペアーズをすでに使ってしまっているのだ。マッチングアプリに抵抗がある層とか、ネット出会いそのものが嫌な層を考えると、会員がこれ以上増えまくる感じがしない、というのが正直なところだ。
なお、出会い系のPCMAXの会員は1,000万人いると言われている。出会い系の場合は携帯電話数でカウントしているので、かなり重複が多いと思うが、それにしてもこの数がこれ以上増えることはないだろうと思う。
人が増えている=出会いやすい
会員数が多ければ多いほど出会いやすいのであれば、ペアーズはまだまだ出会いやすいはずだ。少なくとも、マッチングアプリでは一番出会いやすいはずである。(最大のマッチングアプリだから)
しかしながら、そうはならない。ネット出会いでは、「人が多い=出会いやすい」とはならないのだ。そうではなく、「人が増えている=出会いやすい」がネット出会いの原則である。
人が多いからと言って、出会いのためにアクティブに活動しているとは限らない。出会いやすさは、アクティブに返信したり「いいね!」したりしている人の数に比例する。
だから、「新規の人が増えている=新規で、出会いに本気の人が増えている」マッチングアプリが出会いやすい。あなたもそうだと思うが、会員になりたての時が一番出会いのモチベーションが高いはずだからだ。
というわけで、人がこれ以上増えないペアーズが会いにくくなってくるのは必然だ。そして、2016年に出来たばかりで、今人が増えているウィズが出会いやすいのも必然なのだ。2020年を過ぎたら、ウィズの次に何になるのかは俺も分からない。それはその時考えてみたいと思う。